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カリクシュ峰東壁登頂ルートの概要

グループ:G.G. アンドレーエフ(クラス:KMS、リーダー)、 O.I. シュミロフ(KMS) V.P. ヴェイコ(KMS) Yu.A. ロガチェフ(KMS)

ルートは1969年7月12–14日に踏破。 img-1.jpeg カリクシュ峰はパミール・アライに位置し、「ドゥゴバ」観光基地の周辺にある。標高は4250 m。カリクシュ峰には、西壁に2A、3A、5Aクラスのルートがある。東壁はモノリシックな岩壁で、いくつかの急峻なピッチからなる。平均傾斜は60–70°で、稜線までの長さは約600 m。

サグ山頂から撮影した東壁の写真、および各ピッチの写真を以下に示す。ルートの詳細な説明は、各ピッチごとに記載する。

R1. 7月12日 「ドゥゴバ」観光基地からトレイルをたどり、2つの川の合流点、アクタシュ川とスルミタシュ峠の合流点を右に曲がり、カリクシュ峠を目指す。続いて、崖の崩落地帯を左にトラバースすると、カリクシュ峰の稜線に至る壁は次第にモノリシックになっていく。ルートは簡単に識別できる。左手の壁には、2つの「栓」(約10 mの岩)がある大きな煙突がある。この煙突の下の崖には岩の島がある。夜は壁のふもとでキャンプ。観光基地から約6–7時間。スルミタシュ川沿いでもキャンプ可能。

R2. 同日、壁の出発点の処理を行った。煙突の左壁を直登し、中程度の難易度で約100 m進むと、主要なコントロール・ツアーがある。ここから稜線に向かってバリオンが立ち上がっており、まず右壁の棚を進み、内角に入り、4 mの垂直壁に突き当たる。岩はザラザラしているが、手掛かりがなく、非常に難しいクライミングとなる。この区間で7本のピトンを打つ(主に溝型ピトンを使用。溝は非常に広いか、非常に狭いかのどちらかで、後者の場合は薄型ピトンを使用)。2つ目のバリオンの直下まで到達。処理終了。

R3. 7月13日 6:00に出発。前日に設置したペリカム(ロープの固定点)を使って2つ目のバリオンの下まで進む。バリオンの右側を通り、内角に入って約15 m進むと、オーバーハングするコーナーになる(写真1)。ここから左の滑らかな壁を進み、バリオンの頂上部のオーバーハングした岩の下に到達。ピトンを補助的な支点として使用し、2つ目のバリオンに到達。8本のピトンを打つ。

R4. 「ヒツジの額」状のピッチを100 m進む(写真2)。比較的ザラザラしているが、4本の溝型ピトンと3本の薄型ピトンを打つ。幅約100 mの壁の下に到達。左側を通る。

R5. 壁の左側を進み、その後左に移動(写真3)。壁の上部には到達せず、傾斜した棚に到達。ザイルを引っ張り上げる。6本のピトンを打つ。

R6. 棚を左に進み、その後割れ目を登る(写真4)。下部に手掛かりがないため、クライミングは難しい。

R7. 崖の上の平坦な場所に到達。平坦な場所の左側の壁に、煙突がはっきりと見える。煙突を約10 m登る(クライミングは難しい)。その後、煙突は終わり、壁を右上方向に進み、小さな崖の上の平坦な場所に到達。5本のピトンを打つ(写真5)。

R8. 50 mの壁を登る。手掛かりが非常に小さく、クライミングは非常に難しい。右側には割れ目があるが、壁が滑らかで通行できない。壁の傾斜は約80°で、3本の薄型ピトンと1本の溝型ピトンを打つのに苦労した。オーバーハングした岩の下の棚に到達(写真6)。

R9. 狭い棚を右に6 m進み、オーバーハングした壁の割れ目を4 m登る。3本のピトンを打つ。

R10. 約60 mを中程度の難易度で稜線まで登る。その後、稜線を左に進み、3Aクラスのルートでカリクシュ峰の頂上に到達。下山は、2Bクラスのルートまたは3Aクラスのルートでカリクシュ峠まで下りることが可能。グループは後者を選択。夜は壁の下でキャンプ。7月14日に観光基地に戻る。壁での総時間は17時間(処理に12時間7分、クライミングに13時間7分)。ピトンは、登攀中に40本、下降中に1本使用。グループは、カリクシュ峰東壁のルートは、間違いなく5Aクラスのルートであると判断した(クライミングの難度は一部5Aクラスを超えるが、ルートの長さが600 mと短いため、より高いクラスのルートとはならない)。

G.G. アンドレーエフがルートの説明を作成。Yu.A. ロガチェフが写真を提供。

img-2.jpeg サグ稜線から見たカリクシュ峰の東壁。

img-3.jpeg 写真5. R7の煙突。

img-4.jpeg 写真6. R8の細かい手掛かり。

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出典

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