西側からのクリュチェフスカヤ火山登頂 2A 難易度
説明
クリュチェフスコイ火山はアジア最大の活火山であり、旧RSFSRの最高峰である。標高は4750 m。火山は35~40°の傾斜を持つ正しい円錐形をしている。
この火山は今も活発に活動している。噴火口からの噴出物が弱い時に頂上に到達すると、夜に留まり、驚くべき光景を目の当たりにすることができる。噴火口の上空は燃えるような光に包まれ、火花の噴水が上がる。
噴火口の壁の高さは350~400 mで、北側では200 mまで低くなっている。噴火口の周囲にはいたるところに割れ目がある。
- 北側の割れ目は噴火口の底まで達している。
- 北側の割れ目を通って噴火口に入ることができるが、一定のリスクを伴う。
南側には深さ25 mの割れ目がある。その左の斜面に最高点があり、登攀中にメモが入ったケルンとピッケルが打ち込まれている。
クリュチェフスコイ火山への登頂は技術的には難しくないが、頻繁に起こる長い落石のため、大きな注意を必要とする。全行程をロープで繋がって同時保険をかけながら進む必要がある。
1. 登攀開始地点へのアプローチ
ベースキャンプから「寄生虫の谷」までのアプローチは、カメニ峰へのアプローチと同じルートを通る。谷からボグダノビッチ氷河の右端沿いに進む。
この時期のボグダノビッチ氷河は暗い印象を与える。色は黒と白で、深いクレバスが入り組んでいる。氷河の右端は通過が難しいが、越えるとカメニとクリュチェフスカヤの間の鞍部にほぼ出ることができる。
「寄生虫の谷」から2時間の行程で、氷河の右端はカメニから北西方向に伸びる尾根に突き当たる。この尾根を登って広くなった場所に出ると、そこは台地になっている。台地からはクリュチェフスカヤとプロスカヤの頂上への絶景が望める。
以下に従うこと:
- 台地を北東方向に横切って、カメニとクリュチェフスカヤの間の鞍部を目指す。
- 台地がカメニから流れ出す氷河に向かって崖になっているところまで進む。
- 崖の通過可能な場所を探して氷河へ下りる。
- 氷河を渡って、スコリアの島に上り、キャンプ地とする。
登攀開始地点からの所要時間は2時間50分。キャンプ地はカメニの北西側のふもとに位置し、鞍部までは1時間、クリュチェフスカヤの西斜面までは1時間半の距離にある。2日目 - 西側の割れ目へのルートの偵察を行う。
2. 登攀区間の説明
キャンプ地から最高点までの高度差は1850 mである。
R1
- 高度差 – 400 m。
- 傾斜 – 10°。火山の斜面にでるまでは – 30°。
- アイゼンとプローブを使い、閉じたクレバスが多いためロープで繋がって進む。
- 所要時間 – 2時間30分。
R2。高度差450 m。傾斜は30°で、区間の終わりでは45°。10 mの高さの岩のプレートがある。
ロープで繋がって進み、斜面は中くらいのザレ場で所々に溶岩の露頭がある。プレートは交互保険をかけながら登る。
所要時間 – 2時間20分。
R3
高度差 – 380 m。傾斜 – 30–40°。斜面は細かいスコリアと所々に大きな溶岩の塊がある。ロープで繋がって進む。所要時間 – 2時間。
R4
高度差 – 410 m。傾斜 – 30–40°。斜面は細かいのから中くらいのザレ場で、所々に流れ込んだ氷やザク口がある。
ロープで繋がって進み、所々でステップを刻む。所要時間 – 2時間40分。
R5
- 高度差 – 210 m。
- 傾斜 – 45°。
- 斜面は火山灰と細かいスコリアで出来ている。
- ロープで繋がって進む。
- 所要時間 – 2時間30分。
3. 頂上からの下山
下山は登攀と同じルートを通る:
- ロープで繋がって;
- 同時保険をかけながら;
- 所々でペリカンを掛ける(最大2本のロープ)。
下山に要する時間 – 6時間。
4. ルートの所要時間の計算
1日目
- ベースキャンプからキャンプ地までの所要時間 – 14時間50分。
2日目
- 登攀ルートの偵察 – 4時間。
- ルートの観察。
3日目
- R1 – 2時間10分。
- R2 – 2時間20分。
- R3 – 2時間。
- R4 – 2時間40分。
- R5 – 2時間30分。
- 下山に要する時間 – 6時間。
合計 – 17時間4分。
4日目
- ベースキャンプへの帰還 – 10~12時間。
5. 登山者への推奨事項
全員がアイゼンを装着する必要がある。頂上まで全員がヘルメットを着用する。グループの人数に制限はない。
6人グループの場合の特別装備:
- メインロープ – 3本×40 m。
- アイスハーケン – 3本。
- 岩用ハンマー – 1個、ループ用レップシュヌア – 10本。
- ヘルメット – 6個。
- アイゼン – 6足。
- 個人装備。
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